株式会社玄同鑑定事務所からのお知らせ
仏教について(3)
2012-05-15
比叡山延暦寺の根本中堂の「中」は、空仮中の中である。竜樹の「中論」は正式には「根本中論」の略である。
しかれば、この中とは何ぞや。空と仮を止揚(アウフヘーベン)したものである。すなわち、鈴木大拙師のいう霊性的世界と感性的世界を超越した円融した世界である。
もっと簡単にいうと、この世の事象はすべて縁起によって生じるところの相対的な事象であり、実体のないものである。西洋の有の思想に基づくような絶対的・根源的なものは何一つ存在しない。すなわち空である。
ところが、一方ここに愛する家族があり、おいしい食があり、親しい友人がいる。これが仮である。
この空と仮、両方のあい矛盾する世界を、調和させ、自由に闊達に往来する、円融する、これが中である。
しかれば、この中とは何ぞや。空と仮を止揚(アウフヘーベン)したものである。すなわち、鈴木大拙師のいう霊性的世界と感性的世界を超越した円融した世界である。
もっと簡単にいうと、この世の事象はすべて縁起によって生じるところの相対的な事象であり、実体のないものである。西洋の有の思想に基づくような絶対的・根源的なものは何一つ存在しない。すなわち空である。
ところが、一方ここに愛する家族があり、おいしい食があり、親しい友人がいる。これが仮である。
この空と仮、両方のあい矛盾する世界を、調和させ、自由に闊達に往来する、円融する、これが中である。