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 　ノーベル平和賞に17歳の女の子が決まった。そもそもノーベル賞は、世界で最もハードルの高い賞で、各分野で最高水準の研究成果を収めた人達が受賞する賞である。そのなかで、平和賞はちょっと違った色彩を持っていて、世界平和に貢献した人であるから、その中身たるや非常に曖昧である。選考基準があってないものである。しかし、そうであれ、これまでは、それ相応の平和に貢献した著名人ならびに人格者が選ばれてきた。
わたくしが危惧するのは、この17歳の女の子はまだまだ先が長い。従来、ノーベル賞を受賞された方は、すでに人生を終わりかけたほぼ完成された方々である。道を踏み外すという可能性は非常に低い。しかし、彼女の場合、将来、どんなことが待ち受けているかわからない。誰が、これからの彼女を監督してゆくのか。彼女がこれからも、全うな道を歩いて行けるのか。もしもの事があった場合に、ノーベル賞に与える影響は甚大である。権威そのもが失墜する。これは全くの杞憂であろうか。